空旅のユニバーサルデザインに関する研究開発
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空旅ユニバーサルデザインイニシアティブ(研究会)の発足
2025年7月15日、JAXA主導により「空旅ユニバーサルデザインイニシアティブ」が発足しました。これは、全ての人々が快適に航空機を利用できる「ユニバーサルデザインの空旅」が当たり前となる未来を実現するために、調査及び議論を行う研究会です。
発足日に開催された対面会合には、JAXA を含めた11の組織から30名が参加し、ネットワーキング、ワークショップ、研究会の活動に関する議論が行われ、成功裏に終了しました。今後も定期的に会合を開催し、航空機のバリアフリー化に関する課題について認識を共有するとともに、その解決について議論を深めてまいります。
背景
「ユニバーサルデザインの空旅」を実現するための設備の設計とその実装においては、使用性、技術、安全、運用、経済性、国際協調といったいくつもの観点を考慮する必要があります。これは複雑な制約の中で解決策を探す難しい課題であり、企業等の組織が単独で取り組むのは容易ではありません。実現のためには、航空旅客輸送のステークホルダーが協調関係を前提として結集し、中長期的な視座で解決の道筋を構築していくことが求められます。しかし、そのような組織横断のコミュニティはこれまで国内になく、設立が急務となっていました。
本研究会は、「ユニバーサルデザインの空旅」に関するチームJAPANのコミュニティ形成を推進し、我が国の航空機のバリアフリー化に関する活動拠点となることを目指してまいります。