宇宙航空研究開発機構

MuPAL-α(ドルニエ228)は北海道大樹町でGPS航法の実験を行いました。地上に置いたGPS受信機の信号を機体に送信してGPSの精度を向上させる、地上型衛星航法補強システム(GBAS:Ground Based Augmentation System)の研究に向けたデータ取得です。

東京ビッグサイトで開催された危機管理産業展に実験用ヘリコプタMuPAL-εを展示しました。危機管理産業展は、毎回数万人の来場者があるビッグイベントです。

メイン会場の入り口です。
MuPAL-εは、メイン会場に隣接する屋外展示場に展示されます。

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今年も飛行場まつりの日がやってきました。今年で14回目を迎える、秋の調布飛行場の恒例行事です。

大樹町での飛行実験中に、MuPAL-εの総飛行時間が1,000時間に達しました。2000年4月の運用開始以来、9年と半年での達成になります。民間の事業機はもっと早いペースで飛行しますが、JAXAの実験用航空機の場合は、実験ごとに装備品を変更したり地上で確認試験を行ったりする期間が長いので、飛行時間は毎年100~150時間程度となっています。



1,000時間達成直後、記念セレモニーとして、大樹町の滑走路上空をローパス(低空飛行)しました。地上にいる関係者は滑走路脇で手を振って迎えました。実験用ディスプレイには、記念メッセージが表示されています。

本日は有人機・無人機連携システムの実験です。昨年12月に実施した実験では、無人機の飛行状況を有人機(MuPAL-ε)のディスプレイに正しく表示できることを確認しました。今回の実験では、無人機が要救助者を発見し、有人機に救助要請を送信、有人機が現場に着陸して救助活動を行う、という一連の連携作業が円滑に行えることを確認することが目的です。ただし、今回の実験では、無人機については実機の飛行は行っていません。無人機の飛行データはコンピュータによるシミュレーションで模擬されます。このシミュレーション環境は、JAXAの航空プログラムグループが進めている災害監視無人機システムの研究のために開発されたものです。

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