宇宙航空研究開発機構

ランディングライトとの干渉にはどっきりしましたが、それも無事落着。
今日はFLIRにケーブルをつなぎ、カメラからの映像がきちんと見えるかどうかを確認します。
カメラから延びるケーブルは、機内に入り、スキャンコンバータを経由して、実験用のノートPCへと入っていきます。そのあとFLIR映像は、そのノートPCから、HMDと計器板にあるディスプレイに出力されます。
計器板のディスプレイを見てみると、

......あれ?

昨日でSAVERH用の装置の搭載は全て完了。今日は機体を外へ出し、エンジンをかけて、機体に何も問題が生じないことを確認する。
とにかく暑い日。その炎天下のもと、まるでサウナのような機内後席で機器の電源を順番に入れていく。積み込んだ装置や機器が正しく動作するかどうかも重要だが、それよりも、元々MuPAL-εに付いている様々な計器に影響が出ないことを確認するのが一番重要である。

昨日、機体に無事くっついたFLIR。あとはケーブルをつなげば準備完了。ではなくて、まだ作業が残っています。
FLIRに白い紐がかけられています。そしてこのあと、

3人がかりで紐を引っ張ります!

手に持っているのは引張り強度試験器です。
さらにさらに、横からも!

このあと、後ろからも引っ張りました。
これは、航空機に取り付けた装置、この場合はFLIRですが、飛行中や離着陸時にその装置にかかる荷重を計算し、実際にその荷重がかかっても問題が起きないかどうかを調べているのです。この荷重(強度)解析や試験は、どんな航空機にどんな装置を取り付ける場合でも必ず行われます。(※今回のように実際に紐で引っ張るかわりに、計算で調べる場合もあります。)
この数人がかりの強度試験では、実際にかかる荷重以上の力、下方向には24.0kg、横方向には9.5kg、後方向には27.0kgの力で引っ張ったのですが、何も問題は起こらないことが確認できました。
この試験の様子は、結果の証明として写真に撮られて、航空局へ提出されます。日付の書かれたボードを置いているのはそのためです。

SAVERHの飛行実験開始まで3週間をきりました。
いよいよ機体の準備作業が始まりました。
SAVERHでは、FLIRのように機体にものを取り付ける他にも、機内にHMDやいろいろな装置を積み込みます。こういった作業は、航空局の許可のもと、専門の航空機修理改造業者さんにお願いしています(SAVERHではJCAMさんにお世話になりました)。
ハンガーでは朝から作業が始まっています。

作業が行いやすいように外されたドア。こんな姿には違和感が。

待ちに待っていたFLIR(赤外線カメラ)が到着しました。さっそくご対面です。
操作用の3つボタンのスイッチボックスと、ケーブルも一緒です。

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