以前このレポートでご紹介したように(2006年8月22日及び2007年6月17日実験用航空機レポート参照)、JAXAでは大型旅客機が飛行した後に生じる後方乱気流にヘリコプタや小型飛行機が入ってしまった場合の影響について研究しています。今回は、実験用航空機レポートの番外編として、飛行シミュレータ(http://www.aero.jaxa.jp/res/fstc/a02.html)を使った実験の様子についてご紹介します。
飛行機の主翼の両端から強い渦が発生します。
昨日のうちから予想はしていたのですが、
今朝も濃い霧がたちこめていました。
今日のフライト予定はまだ決まっていませんが、この様子では午前中のフライトは難しそうです。
朝、実験棟に着いてみると、あたり一面真っ白です。 これは霧の一種で、海霧(かいむ)という現象です。暖かく湿った空気が海上に流れていき、そこで冷やされて、水蒸気が水粒となって発生します。ここ大樹町航空公園は海のすぐそばなので、海霧は珍しくなく、たびたび発生しては実験隊を悩ませます。
幸いなことに午前中は昨日までの試験の結果解析をすることになっていました。午後のフライトまでに霧が晴れてくれるのを待ちます。
滑走路を見渡せるはずなのですが、真っ白で何も見えません。
無事、台風も通り過ぎました。今日は、もともとは3日に予定されていた2回のフライトを行ないます。
ヘリコプタもハンガーから出てきました。
台風接近による雨の一日。実験隊は休日ですが、大樹航空公園ではCAMUIロケットの打ち上げが行なわれました。
天候があまりに悪ければ打ち上げは延期されることになっていましたが、CAMUIロケット打上隊のみなさんは最後まで諦めることなく、前日の3日の夜も遅くまで準備作業が行なわれていました。4日の早朝、航空公園近くの海岸から予定通りにロケットが打ち上げられました。
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