宇宙航空研究開発機構

今日もすっきり晴れた空を飛んで、よいデータを取ることができました。


レーダチームが飛行前の準備をしている向こうでは、今日もお掃除。


ところで、うちの実験主任は頭に"超"が付くほどの晴れ男です。ここ数年、毎年おこなっているフィールド試験ですが、雨で飛べなかったことは一度もありません。今回も、降ったのは元々フライトが予定されていない日でした。週間予報を見て雨マークが付いていても、実験主任が一緒なら必ず晴れることは経験上わかっているので、何の心配もありません。ちなみに、すべての撤収が終わって熊本を去った翌日から2日間は雨の予報です。お見事!

本日で予定していた5回の飛行はすべて終了です。ヘリチームのみなさん、ご協力ありがとうございました!!


着陸レーダの実験にMuPAL-ε は欠かせない存在です。

お掃除中のSさん
我々レーダチームが気づかない間に、ヘリチームのSさんやHさんはお掃除をしていました。
この日、偶然、扉の溝をお掃除しているSさんを見かけ、声をかけると「大学のご厚意でお借りしている格納庫だし、ゴミがエンジンに吸い込まれたり、タイヤがパンクしたりしたら困るから」。


お掃除道具。これで床も溝もピッカピカ☆
ヘリチームのみなさんはとても細かい気配りや目配りをする方達だと思っていましたが、それは航空機を安全に飛ばすために欠かせないものなのだということがとてもよくわかった場面でした。"万が一"ということをどうとらえるか、万が一を考えて危険な要素は事前に取り除く...仕事でも日常生活でも、そういう気持ちを忘れないようにしたいものです。

今日も空港滑走路と阿蘇牧場地帯を飛行しました。
ここ数日は気温が低く、牧場地帯には先日降った雪がまだ残っていました。


離陸準備中。整備のHさん、黙ってお仕事中は見とれるほどカッコイイ反面、「電ドラと電ブラ」「吸う族と吸わん族」「鍛えると鍛わる」等、おもしろい対語で笑わせてくれます。


そろそろ実験のために設定したコースに進入します。地上は雪がうっすら。

ここ熊本でMuPAL-ε が駐機しているのは崇城大学空港キャンパスの格納庫です。以前は全日空のパイロット養成学校だった施設なので、YS-11が1機入ってもまだまだ余裕の広さがある格納庫です。
昨年、阿蘇外輪山で試験をしたいという話になったときに、熊本空港のそばに大学のキャンパスがあるという情報を総研本部の方からいただき、連絡を取ってみたところ格納庫と控え室を貸していただけることになったのです。
今日は格納庫の一角で、学生さん達が鳥人間コンテストに出場するための人力飛行機を作っていました。
フィールド試験の方は、航空機の離発着時間の少ない時間帯を狙って滑走路上でのデータ取得をおこないました。

赤丸の中が実験中のMuPAL-ε。滑走路上では天草航空が待機中。

上空から見た牧場地帯の地形今日は熊本での初飛行です。まずは阿蘇山の北側に広がる外輪山牧場地帯へ向かい、あらかじめ設定したコース上のどのポイントで試験をおこなうかの視察をしました。地形図だけではデータを取るのに適した詳細な地形までは読みとれないので、上空から見て判断します。候補地になりそうな場所を衛星写真で探していたときには、開けた場所に見えたことと"牧場"というイメージから、なだらかな丘陵地帯を想像していたのですが、実際に車で現地へ行ってみるとかなり起伏に富んだ地形でした。阿蘇ではこの時期、野焼きがおこなわれます。次に来るときには焦げた草地の風景になっているかもしれません。

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