小型超音速旅客機概念
JAXAは、2016~2020年度に実施した「静粛超音速機統合設計技術の研究開発」事業において、飛行マッハ数1.6、乗客数50人、離陸重量70トンクラス、航続距離3,500nm(約6,300km)以上の小型超音速旅客機を想定し、その実現の鍵となる技術目標を定めて、小型超音速旅客機の概念機体の設計を行いました。
技術目標
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(1) ソニックブーム低減
陸地上空でも超音速飛行を可能にするために、ソニックブーム強度を85PLdB以下とする -
(2) 離着陸騒音低減
離着陸時の騒音は、現在の亜音速旅客機に適用されているICAO Chapter14基準を満足する -
(3) 低抵抗化
燃料消費を減らして航続距離を長くするために、空気抵抗を小さくして巡航揚抗比を8.0以上とする -
(4) 軽量化
燃料消費を減らして航続距離を長くするために、コンコルドと比較して構造重量を15%軽減する
概念機体設計結果
低ブーム設計技術を適用した超音速旅客機のイメージ図
全長 | 65.8m |
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全幅 | 24.5m |
主翼面積 | 175m² |
全備重量 | 67トン |
エンジン | 双発 |
乗客数 | 50人 |
巡航速度 | マッハ1.6 |
航続距離 | 3,500nm以上 |
2024年7月11日更新