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宇宙航空研究開発機構

海外との連携

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2016年11月4日
韓国デジュン市でIFARサミットが開催されました。

2016年9月27日から29日の間、韓国デジュン市において、韓国航空宇宙研究院(KARI)をホストとして第7回IFARサミットが開催され、議長機関であるJAXAをはじめ、アメリカ航空宇宙局(NASA)やドイツ航空宇宙センター(DLR)、ロシアの中央航空流体力学研究所(TsAGI)、中国航空研究院(CAE)等、加盟26機関中18機関の代表らが顔を揃えました。...[続く]

JAXA航空技術部門は、アメリカNASAやドイツDLR、フランスONERA、韓国KARIなどといった公的航空研究機関に加え、ボーイング社、エアバス社などの海外メーカーや大学との相互利益に基づいた連携協力や共同研究、更には国際機関への協力などを行っています。

連携中の主な海外研究機関、企業および国際組織

IFAR(国際航空研究フォーラム)

JAXAは世界の公的航空研究開発機関によって構成される初の国際組織、IFAR(International Forum for Aviation Research: 国際航空研究フォーラム)に加盟しています。2010(平成22)年に設立されたIFARには現在24カ国※1の公的研究機関が加盟しており、(1) 世界の航空研究機関の連携協力の促進、(2) 騒音や排出、高効率運航、安全などの分野における加盟機関によって共有された研究フレームワークの策定などをミッションとしています。
IFARは、年に一度メンバー機関のトップらが一堂に会して上記ミッションの実現に向けた具体的な検討を行う「IFARサミット」(年次会合)を開催しており、JAXAは2012(平成24)年10月に名古屋で、アジア初となるサミット(第3回会合)を主催し、17カ国から36名の参加を得ました。この名古屋サミットでの議論を元にIFARで検討を進めているのが、多国間の共同研究と人材育成のイニシアチブです。IFARでは騒音や航空交通管制など航空が直面する課題において、各国が連携して非・前競争的分野での研究協力を推進することで合意がなされており、JAXAはその第一歩としてNASAを始めとする5カ国のIFAR加盟機関とともに、航空代替燃料の分野における共同研究の実施に向けた調整を行なっています。一方で人材育成のイニシアチブでは、例えばJAXAで研修中の博士課程の学生が、他のIFAR加盟機関で研修中の海外の博士課程の学生とネットワーキングや情報交換を容易に行えるようにするインターネット上のネットワーキング・ツールを立ち上げており、将来的には学生によるIFAR内での人材交流や研究協力なども行える枠組みに育つことが期待されています。航空産業の発展を担う学生の世界的なネットワーク作りや交流に大きく貢献するために、運用の開始に向けた準備をIFAR内で進めているところです。
これまでの活動や貢献が評価され、2013(平成25)年8月にJAXAはIFARの副議長に就任しています。議長のNASAとの密接なパートナーシップに基づき、今後のIFARの運営においてリーダーシップを発揮し、まだ設立したばかりの世界初の国際的な航空研究機関の発展に大いに貢献していきたいと考えています。

※1: 2013年9月現在

DLR・ONERA・日欧協力

JAXAはドイツとフランスの国の航空宇宙研究機関であるDLR及びONERAと1997(平成9)年から個別に研究協力を行っていましたが、2001(平成13)年にDLR-ONERA-JAXAの3機関間による共同研究の枠組みを確立し、多くの有意義な共同研究を行っています。各機関の航空研究部門の幹部や研究者らが出席し、共同研究の進捗確認や将来的な研究協力の方向性を戦略的に検討する年次会合を3機関が持ち回りで開催することで、相互理解に基づく連携と交流を深めています。
この他、日本と欧州委員会(EC)との間では、2009(平成21)年11月に「日・欧連合科学技術協力協定」が調印されており、JAXAはこの協定に基づいた航空分野での日欧間の共同研究プログラムに日本のメーカーや大学らとともに参加しています。

NASA

NASAの航空研究ミッション本部はJAXA航空技術部門にとって最も重要で親密なパートナーです。2008(平成20)年以降、航空機やヘリコプターの騒音低減や超音速研究の分野で共同研究を進めています。また環境と安全、そして航空交通管制の分野でお互いの強みを持ち寄る新たな研究協力協力の実現に向け、技術的な情報交換を推し進めています。さらにJAXAの研究者がNASAの研究所で最長1年間の在外研修を行ったり、NASAが実施した超音速研究の飛行試験に参加するなど、直接NASAの研究者と研究現場で切磋琢磨することで貴重な知見を得ると同時に、航空部門のトップ同士による年次会合を開催し、親密な信頼関係と相互利益に基づく戦略的な協力を推進しています。

ボーイング / エアバス

JAXAでは乱気流を飛行中に検知して事故を未然に避けることを可能にする「航空機搭載型ドップラーライダー」の研究開発を2000(平成12)年から進めていますが、2010(平成22)年からはボーイング社と実機の仕様や搭載条件などに基づいた性能の高度化、信頼性や耐久性の向上、装置の小型化へ向けた研究開発を行っています。将来的にはこの装置により世界の空の旅の安全性を大きく向上させることに貢献することが期待されています。一方エアバス社とは2009(平成21)年から複合材分野で共同研究を進めており、JAXA複合材技術研究センターの研究者がエアバスの研究所で研修を行うなど、技術的知見を深める貴重な機会を得ています。

国際機関への貢献

世界の航空輸送に関する基準の策定等を行う国連機関ICAO(International Civil Aviation Organization: 国際民間航空機関)内には、航空機からの排出物や騒音に関する規制の検討・策定を行う委員会CAEP(航空環境保全委員会)があり、JAXA航空技術部門はここに日本政府(国土交通省航空局)の正式なアドバイザーとして参加するとともに、研究者を技術専門家として派遣しています。更にJAXAが保有する世界でも有数な複合材料評価試験設備やシミュレーション技術を活用して、国際規格団体(ISO)における複合材料試験法や国際規格化推進にも貢献しています。

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