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宇宙航空研究開発機構

基礎的・基盤的技術の研究(Science & Basic Tech.)

将来に向けた新しい技術を創り出すための基礎的な研究や、試験・解析のための基盤技術の向上も航空技術部門の大きな役割です。航空分野のみならず宇宙分野の面でも、JAXA のプロジェクトや産業界などの活動を支えるため、空気力学、エンジン、材料・構造、数値解析、飛行力学などの基礎的・基盤的技術の研究、日本有数の大型試験設備の維持・向上や試験法の開発などを行い、航空から宇宙まで、多様な研究開発のニーズに応えています。


統合シミュレーション技術研究

コンピュータによる数値シミュレーションだけでなく、風洞試験、エンジン試験、構造試験などの地上試験や、さらには飛行試験も含めた、広い意味でのシミュレーション(現実を模擬する)技術を分野横断的に統合することにより、より高精度、高効率に実際の航空機の特性を推定・評価する技術を確立し、日本の航空宇宙産業のさらなる発展に貢献することを目指しています。
統合シミュレーションの概念はとても幅広いものですが、手始めとして航空機の機体に関する技術に着目し、これまで数値シミュレーションや計測が難しかった、時間とともに状況が変化する非定常現象や様々な事象が絡み合う複雑現象にも適用できるように拡張するための研究を進めています。

実機空力特性推定技術 概念図

構造・材料技術研究

最近着目されている複合材料は、軽量・高強度の特長から航空宇宙分野への利用が進んでいますが、金属材料に比べて使用された歴史が浅く、これまでの経験や知見が使えません。そこでナノレベルから実大構造の試験、さらには、実際の飛行環境での技術実証まで段階的に進めることにより、材料の特長を活かす構造設計や成形技術の研究開発を行っています。
また、さまざまな試験設備を用いて培った試験技術を標準的な材料試験法として規格化(JIS化、ISO化)することにも取り組み、日本の航空宇宙産業の国際競争力強化に貢献しています。

脱オートクレープ成形法で作製した複合材製スピードブレーキの飛行実証試験
従来のアルミ合金製と同等の強度・機能で約40%の軽量化を実現

空力技術

航空宇宙産業の基幹産業化と国際競争力に貢献するため、空力性能を向上する技術や高精度/高品質の試験データを効率よく提供するための風洞技術の研究開発を実施しています。

飛行技術

飛行実証を行うための基盤となる飛行試験設備や飛行試験技術の高度化を図るとともに、それらを活用してJAXA内外からの飛行実証ニーズに応えていきます。また、独自の飛行システム基盤技術の研究開発を行い、短期的・長期的な視点で社会に貢献していきます。

推進技術

航空機用エンジンに求められている低燃費と環境適合性を実現する先進技術を開発し、我が国の航空機産業の国際競争力強化への貢献を目指します。更に、将来の新しい航空輸送インフラ開拓を目指し、脱化石燃料化、高速利便性と環境適合性の両立等を実現する先端技術を開発・実証します。

構造・複合材料技術

複合材料の性能向上や設計技術への応用を目指した研究を始め、航空機設計技術に必要な解析技術の研究、複合材料・構造に対する技術実証等を行います。また、より高い強度や新機能を有する次世代の複合材料の創出、更に複合材料の試験方法の規格化やデータベースの公開を通じ、我が国の複合材料産業競争力の保持・拡大に貢献します。

数値解析技術

航空宇宙分野の発展・信頼性向上に向けての数値解析技術の寄与増大と、数値解析技術の実利用普及促進及びJAXA事業への貢献を目的とし、基盤的数値解析技術及び周辺技術の高度化と実用化を進めています。

無人航空機・運航技術

小型無人航空機(小型無人機)の運航安全及び任務能力向上のための基礎・基盤技術の研究開発によってその利用拡大を支え、安全で豊かな社会の実現に貢献します。また航空機運航の需要拡大に対応する効率性及び環境適合性向上に重点化した運航技術の研究開発を行い、経済・社会の発展に貢献します。

基盤応用技術

これまで培った基盤技術を、航空機システムの設計・開発・評価・認証の現場へ適用できるようにし、そのプロセスを革新することを目的とした基盤応用技術を開発します。これにより、我が国航空機産業の国際競争力向上に貢献します。

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