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宇宙航空研究開発機構

夢の航空機を手に入れよう!

JAXAメールマガジン第239号(2015年3月5日発行)
徳川直子

「夢の航空機と言えば、やっぱりF-14かなぁ」
「B787乗ってみた~い」
「MRJ! 楽しみです!!」

皆さんの夢の航空機は何ですか?

身近な人たちに聞いてみると上のような答えが返ってきました。
SFやアニメに登場する航空機の名前も挙げる人もいるでしょう。

インターネットで「未来の航空機」について調べると、いろいろな航空機が現れます。現在運航されている航空機に近いものから、飛行できるのか疑問に思うほどSF的なものまでさまざまで、航空機に対する夢が感じられます。

乗ってみたい夢の航空機、いろいろありますよね。

では、「将来こんな航空機があったらいいな」「JAXAに開発してもらいたい」と思うのはどんな航空機ですか?
速く、安全、そして快適な空の旅を提供できる航空機でしょうか?

これまで何回か研究テーマに関係することを書いてきたので、今回は個人的な夢の航空機について書こうと思います。

さて、私の『夢の航空機』は…

まず超音速航空機です。
超音速飛行って、どんな感じなのでしょう?
超音速機の研究をしてはいますが、残念ながら超音速飛行を体験したことがないので、ぜひ乗ってみたいと思っています。
コンコルドが退役してしまい、現在超音速を体験できる旅客機はありませんが、遠くない将来に私たちの研究成果を活かした低抵抗かつ低ソニックブームの次世代超音速旅客機が開発されることが期待されています。実現されれば、それに乗ることが大きな夢の一つです。

もう一つの夢の航空機は、災害などが起きた時に人命救助に携わる航空機です。
4年前の東日本大震災を始めとする地震や津波、火山の噴火、台風、吹雪、竜巻など、日本だけでなく世界的に大規模な自然災害のニュースが近年多数報道されており、その度に被害にあわれた方のことを思うと胸が痛みます。
こんな時SFに登場するようなスーパー・ヒーローが助けに来てくれないだろうか?

残念ながらSFに登場するスーパー・ヒーローは来てくれないでしょうが、人命救助に携わる航空機は開発できないだろうか? 開発できたらいいなぁ、と思うのです。

航空機で救助するメリットとしては、まず被災地への到着が自動車や船舶に比べ速いことが挙げられます。小型機でも時速200kmくらいで飛行出来ますので、自動車や船舶に比べかなり速いです。それにどんな場所でも、迂回せず直接被災地に向かうことができます。交通渋滞も関係ありません。
そして上空から救助できれば、道がないような場所でも海上でも救助に向かえます。

ただ、台風や吹雪、竜巻など気象的な災害には弱いという弱点があります。
既に航空機を使った救助活動をされている航空救難団やレスキュー隊では、悪天候の中出動されることもあるそうで、隊員の方々の高い目的意識と技術に敬意を表します。しかし、航空機の性能が上がれば、少なからず救助が容易になる可能性があります。

JAXA航空本部でも、航空安全技術の研究開発プログラム(STAR)の中で、災害対応航空技術(D-NET2)滞空型無人機技術放射線モニタリング無人機システム(UARMS)など災害時の対応や防災、安全に関わる研究開発を進めていますが、もっともっと技術力を上げ、活動の幅を広げられれば、と思うのです。

では具体的には何をすれば良いのか? 私自身に何ができるのか? となると、全くと言っていいほどわかっていませんが、遠くない将来着手できればと思います。

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