ヘリコプター飛行技術

日本は航空機の中でのヘリコプターの占める割合が約40%と、海外と比較して突出しています(アメリカ:約5%、世界平均:約4%)。ヘリコプターは捜索や救急搬送、物資運搬等、さまざまな場面で運航されていますが、山がちな国土での運用、梅雨時の視程不良等の安全運航への脅威や市街地の騒音問題等、我が国独自の要因が利用拡大を妨げているのが現状です。
ヘリコプターの利用拡大に向け、欧米技術の導入にとどまらず、我が国の独自事情に対応する先進技術を開発し、更にこれらの技術を国際標準化して、国際競争力の強化を目指します。

実験用ヘリコプター

ドクターヘリの運航・医療情報共有技術

ドクターヘリと運航機関・医療機関の間におけるヘリコプターの運航情報・救急患者の医療情報の共有化システムを構築します。

線状障害物検知技術

ヘリコプターと送電線等の線状障害物との接触による事故は後を絶たず、標識の設置等の対策が進められていますが、にもかかわらず過去10年間で6件の墜落事故が発生しています。
ミリ波レーダーと赤外線カメラを用いた検知システムの試作開発と飛行実証を行います。