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宇宙航空研究開発機構

JAXA実験用ヘリコプタの○○なはなし(1)

2020年2月21日
町田章太郎

飛行技術研究ユニット、町田です。
ヘリコプタの整備士からみたヘリコプタの表や裏の話、どんな実験に使っているのかなど、経験も交えてお話ししていきたいと思います。表の話か裏の話かは読者の判断におまかせします。

まずは、簡単な自己紹介をさせていただきます。
幼い頃から機械が好きだった私は、ヘリコプタの整備士を目指し、ヘリコプタ整備の専門学校を卒業し、「民間のヘリ運航会社」2社→「官公庁」→「JAXA」、と3回の転職を経験しています。
では飛行機ではなく、なぜヘリコプタの整備士かというと……
極端な言い方かもしれませんが、飛行機が飛ぶ理屈は紙飛行機を見ればわかるように単純ですよね。ヘリコプタはもっと機構が複雑でかつ滑走路がなくても離発着できるスペースさえあれば器用にどこでも飛ぶことができます。そんな紙では真似できないヘリコプタに魅力を持ったのがきっかけです。

民間のヘリ運航会社では、現場で農薬散布、物資輸送、報道取材、人員輸送といった現場を経験しました。そのほか、点検表やワークシートの作成、マニュアルの翻訳、修理改造検査も行ってきました。
官公庁では、海や山での捜索救助、皇室の警衛警備など機体に搭乗しての業務に携わり、なかでも救助活動では、捜索や要救助者を地上からヘリコプタまで吊り上げるウィンチの操作を行うホイストマンと呼ばれる役割を経験してきました。
JAXAに入社したのはまだ最近のことですが、逆にこれまでの経験を存分に活かし研究者の方々に研究しやすい環境を作り、安全運航を第一にお手伝いさせて頂ければと思っています。

さて本題に入ります、実験用ヘリコプタは「川崎式BK117C-2」という型式で、この機体は岐阜県の川崎重工業で製造されています。初飛行は2000年3月ですから今から20年前に設計された機体です。えっそんなに古い設計なの……と思うかもしれませんね。
以前のJAXAの実験用ヘリコプタ「MH2000A」は三菱重工業で製造されました。
MH2000Aは2013年で引退しましたが、その後BK117C-2に引き継がれ今年で8年目になります。(2020年2月現在)

 

航空機には、JA○○○○というように機体記号があります。
これは航空法施行規則で決められていて、JAは日本国籍、そのあとの4桁は登録記号(機番)です。使用できる文字にルールはあるものの自由に選べるようになっています。そうです、車の希望ナンバーのように決められるんです。
実験用ヘリコプタBK117C-2の機体記号は「JA21RH」。この機体記号の後半4桁「21RH」はどのように決められたのでしょう?
答えは……

21→21世紀
RH→Research Heli(研究のためのヘリ)
というように決められたそうです!

ヘリコプタの○○なはなし。今回はコラムの文字数制限もあり、JAXAの実験用ヘリコプタ「川崎式BK117C-2」の話で終わりとなってしまいました。今回も含めて3回にわたってヘリコプタに関する〇〇ばなしを書き綴っていく予定ですので次回もよろしくお願いします。

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