災害対応航空技術(D-NET2)

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2015年6月22日

DMATとD-NET/D-NET2研究開発の連携協定を締結

2014年8月30日に実施された内閣府による広域医療搬送訓練の様子
災害医療センター(東京都立川市)にD-NET2の端末を設置して、評価いただいた

災害時において、航空宇宙機器などによる情報共有によって、効率的な救援活動を支援するため、JAXAではD-NET(災害救援航空機情報共有ネットワーク)やD-NET2(災害救援航空機統合運用システム)を研究開発しています。これらのシステムを実用的なものとするためには、実際に災害対応する機関による評価が非常に重要と考えており、これまでに消防防災ヘリコプターを管理・運用する総務省消防庁や神戸市などの関連機関と連携を結んできました。2015年4月、新たに国立病院機構災害医療センター(※外部サイトへリンクします)と連携協定を締結し、特に緊急災害医療現場において有効なシステムを開発して、災害医療関係者とともに評価を行うこととなりました。

災害医療センターは、災害発生時に救援活動を行うDMAT(災害時派遣医療チーム)(※外部サイトへリンクします)の事務局として活動してきました。また、全国医療機関の稼働状態などの情報を共有し、災害時において効率的な医療活動を支援する「EMIS(広域災害救急医療情報システム)」の整備・改良も推進しています。災害医療センターと連携することで、緊急災害医療で活躍するドクターヘリなどを運用する際の安全性、効率性の向上が期待できます