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宇宙航空研究開発機構

En-Core(コアエンジン技術実証)プロジェクト

En-Core(アン・コア)とは、窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)の排出量削減技術の確立を目指したJAXAのプロジェクトです。プロジェクト名は、環境(Environment)を重視したコアエンジン(Core Engine)という意図を込めた略称です。JAXAはこれまでにも、aFJRプロジェクトにおいてエンジンの中でも低圧な部分である、ファンや低圧タービンの軽量化、効率向上の研究を行ってきました。En-Coreプロジェクトでは、エンジンの中で高圧系と呼ばれるコアエンジンのうち、高圧タービン、燃焼器の高温化や低NOx化技術の確立を目指します。

プロジェクトを通じて得られた技術は、日本のエンジン産業にとって、国際競争力を高めシェア拡大に繋げられるでしょう。また、これまで研究を積み重ねてきた低圧部に関する技術を合わせ、より効率的で環境にやさしい航空機エンジンの開発に貢献できます。

超低NOxリーンバーン燃焼器

近年の航空機エンジンの燃焼器は、リッチリーン(過濃希薄、RQL)燃焼方式が用いられています。RQL方式は、燃焼を安定させつつNOxの排出を削減する特徴があります。しかし、さらにNOxを減らすには限界が見えてきました。JAXAでは、RQL方式よりもNOxの発生を抑えることのできるリーンバーン(希薄予混合)燃焼方式の研究を進めてきました。En-Coreプロジェクトでは、エンジンに搭載できる実用レベルの超低NOxリーンバーン燃焼器性能の実証を目指します。

RQL方式 リーンバーン方式

高温高効率タービン

タービン翼の空力性能予測技術や高温にも耐える材料技術、冷却技術など、JAXAがこれまで研究を行ってきた技術の成果を集結し、国際競争力の高い高温高効率タービン技術の確立を目指します。本プロジェクトでは、「CMC静翼設計技術」「フィルム冷却技術」「翼内部冷却技術」「3D損失低減空力設計技術」という四項目の技術を中心に研究を進めます。

CMC静翼設計技術

現在使用されている耐熱金属材料よりも耐熱性の高いセラミック基複合材料(Ceramic Matrix Composites : CMC)を高圧タービンの静翼に使用することで、冷却空気による損失を減らします。

フィルム冷却技術

高圧タービンの翼周囲を流れる高温ガスと翼から噴き出す冷却空気が混合する領域で発生する損失を抑制します。

翼内部冷却技術

高圧タービン翼を冷却する技術として、冷却効果が高い内部冷却構造を採用することで、必要となる冷却空気の量を減らします。

3D損失低減空力設計技術

CFDなどの技術を活用し、翼の表面で発生する損失を減らす三次元設計技術の確立を目指します。

2019年8月5日更新

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