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宇宙航空研究開発機構

極低温燃料システムの安全化

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2012年7月31日

超電導ポンプによる液体水素の移送に世界で初めて成功

液体水素用超電導ポンプシステムと実証試験メンバー

JAXAでは、H-IIAロケットで使用されている液体水素燃料を、極超音速旅客機など将来の航空機に適用することを目的として、液体水素を安全に供給する技術について研究を行っています。2012年3月、九州大学の柁川一弘准教授との共同研究により、超電導ポンプによる液体水素の移送実証試験に世界で初めて成功しました。
能代ロケット実験場にて行った実証試験では、充てん容器内の液体水素に浸漬冷却したニホウ化マグネシウム(MgB2)製の超電導モータを最大毎分1,800回転で同期運転させ、毎分6.5リットルの液体水素を別容器へ移送しました。超電導材には日立製作所のニホウ化マグネシウム線材を適用し、モータには京都大学の中村武恒准教授が提唱する誘導/同期モータの構造を採用しています。超電導線材の適用により、従来に比べて高効率でコンパクトなポンプシステムが実現できます。本試験の成功により、蒸発損失が少なく突沸の恐れのない、安全な液体水素供給システムを実現できる見通しが得られました。
今後は、今回得られた知見を元にして、航空機用ポンプシステムの実用化検討を行いたいと考えています。液体水素用超電導ポンプの開発については、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援をいただきました。

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