静粛超音速機統合設計技術の研究開発

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2024年3月1日

JAXAが参加するJSR協議会が策定した超音速機技術に関する技術ロードマップの公開について

この度、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が参加するJSR(Japan Supersonic Research)協議会において、超音速機技術に関する技術ロードマップが制定されました。この技術ロードマップについて、以下にJSR協議会資料を抜粋してお知らせいたします。

ロードマップの詳細はこちらをご覧ください。
JSR協議会技術ロードマップ(PDF)

JSR協議会については下記プレスリリースをご覧ください。
プレスリリース「超音速機技術の研究開発に関する国内産業界との協定の締結について-超音速機技術の実用化を目指した国内体制の構築に向けて-」(2021年6月16日)

JSR協議会技術ロードマップ概要

現在、米国のベンチャー企業であるBOOM社がポストコンコルドを狙った海上超音速機の開発を進めており、その先には低ソニックブーム設計を適用した陸地上空超音速機の出現が期待される。また、将来的にはICAOが掲げる2050年までのカーボンニュートラル(CN)への対応も求められる。

このような超音速機の実現に向けては、超音速機が成立するための「鍵技術」や、関連する従来技術で超音速機のために高度化が求められる「重要技術」、及び長期的な取り組みが必要な「将来技術」の研究開発(R&D)が不可欠である。

また、将来的に低ソニックブーム超音速機は国際共同開発で進められると考えられ、その開発計画において我が国の航空産業の成長、並びにグローバル社会の発展への応分の貢献を果たすためには、低ソニックブーム超音速機に不可欠な鍵技術の研究開発を先導するとともに、我が国が得意とし開発に必要な関連技術の高度化のための研究開発を推進する戦略的な対応が必要となる。

本技術ロードマップ(RM)は、欧米の研究開発動向、我が国の小型超音速機に関する概念検討成果等を踏まえ、研究開発の必要性の高い鍵技術や高度化すべき要素技術の課題を幅広に抽出したものである。本技術RMが、我が国産学官が目標を共有し、一丸となって戦略的に超音速機技術の研究開発に取り組む一助となることを期待している。

将来想定される超音速機の運航イメージと実現に向けた技術課題

JSR協議会技術ロードマップ

シナリオ①

ICAOでのソニックブーム基準策定を経て、2036年頃のEISを目指す“SAFによるカーボンニュートラル(CN)対応を前提とした低ブーム小型超音速機(50席級)”の開発が2030年頃から開始

シナリオ②

「2050年CN社会」への対応も想定し、2050年頃EISを目指す“SAFを超えるCN対応(水素燃料等)を前提とした小型~大型超音速機(100~200席級)”の開発が2042年頃から開始